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ザンゾラン2020/ヴァレリー・クレージュ
¥2,970
★★★☆☆(未試飲) 商品名:ザンゾラン2020 生産者:ヴァレリー・クレージュ 種類:赤ワイン 産地:フランス/シュドウエスト 品種:オーセロワ(マルベック)40%、シラー30%、カベルネフラン20%、メルロー10% アルコール度数:14.5% 内容量:750ml フランス、シュドウエスト地方のナチュラルワイン生産者、ヴァレリー・クレージュ。 (下記、インポーター他資料より) カオールに 22ha の土地を所有するヴァレリー、4 品種を除梗しセメントタンクで醸し後プレスしセメントタンクで 1 日に 2 回ピジャージュを施しながら発酵、セメントタンクとアンフォラでマロラクティック発酵・熟成しました。 ブラックガーネット色、カシスやプルーン、檜の香り、タンニンがじわりと拡がる美味しさに溶け込んだ酸と果実味、バランスの良いミディアムタイプのワインです。 無濾過・無清澄/瓶詰め:2021年6月 SO2収穫後:1mg/L、瓶詰め前:1mg/L、トータル:46mg/L (生産者について) カオールらしい?らしくない?女性醸造家ならではの味わい! カオール(Cahors)と聞くと南西地方の「黒いワイン」というイメージではないでしょうか? 歴史は長く、昔から存在しておりますが、太陽が強く、タンニンの強いブドウが栽培されているので、よくボルドーワインにブレンドしたと言われております。 でも実はAOCに認定は1971年と比較的遅かったのです。 場所はボルドーから南に向かいトゥールーズという大きな都市までの広い範囲。 そして西から東まで40kmを蛇行するロット河沿いに広がっている産地ですので東と西ではかなり味わいが違います。 いまだに生産者はブドウ栽培をしてブドウを売り、自分達でワインを造っていない生産者の方が多いのです。 だから日本ではこのAOCは昔から、そこまで頻繁に見かけませんね。 それもあり、この産地の味わいの違いはあまり気にされないのが現実です。 西側は海岸沿いで、温暖で寒暖の差が少ない気候です。 その為、東より2週間近く収穫日が早いのです。多分、日本では西側のワインのイメージがカオールでしょうね。 赤のみのAOCでマルベックを70%以上使用するのが義務付けられております。 その他メルローやタナ、カベルネ・フラン、シラーと言った黒ブドウ品種もあります。 今は殆ど見ないジュランソン・ノワールと言う品種もあったそうですが、私は存じません。 マルベックは地元ではAuxerrois(オーセロワ)やCot(コット)とも呼ばれておりますが、ちなみにロワールでは同じCotをコーと発音します。 ヴァレリーは1973年6月28日生まれ、Tarbesという町に生まれました。 ヴァレリーのご両親はワイン関係ではありませんでしたが、ワイン造りにとても興味があり、トゥールーズ大学醸造学部を卒業。 オノロジストとしてプロヴァンスのワイナリーの仕事をしておりましたが、自分自身のワインを造りたくなり、生まれ故郷の南西地方を選びました。 ピレネーの近くで22haの畑を購入。ご主人も同じオノロジストなので、時々彼女のDomaineを手伝ってくれます。 ヴァレリーはLeo君という男の子のお母様で、人生の中で2つの空間を大切にしております。 2つの家があり、それを半分半分行き来しております。 1つは醸造家としてカオールの家で過ごしワインを作ります。 もう1つは母として子供との時間を持つためプロヴァンスの家で過ごします。 こういう新しいスタイルの生き方は、何だか素敵ですね。 今、フランスでは女性の醸造家が増えておりますが、フランスの子育て政策が充実しているので、家庭との両立が可能になりました。 これからももっと女性の醸造家は増えるでしょうね。 前の畑の所有者はbioではありませんでしたが、彼女が買ってからビオディナミに変更。 3年目の2022年からはエコセールもデメテールも正式にbioとして認定します。 ラッキーな事に1999年からカオールでビオディナミでワイン造りをしている大御所Domaine Cosse Maisonnesuveのオーナー、マチュー・コス氏の協力を得て始める事が出来ました。 彼のワインは実にエレガントで味わい深いスタイル、それにヴァレリーの女性的感性が加わったナチュラルワインです。 彼女に質問しました。「何故、ビオディナミを選んだのですか?」その答えがいかにもヴァレリーらしく 「私にはサプリメントだから、無くてはならない存在だから。」 色んな醸造家と出会いましたが、こういう答えは初めてです。 とてもチャーミングだし、気取りがないし、自然体に聞こえます。 ヴァレリーの買った畑は東側の大陸性気候。 そこの石灰質土壌のマルベックはエレガントで、重たいマルベックではありません。 ミネラルたっぷりのブドウです。 そして粘土質土壌にはメルロー他の品種を植えており、半分の畑の植樹は1968年、今VVとして良い味わいを放っています。 半分は1970 ~ 1980年に植えられたブドウ、今、働き盛りです。 私が最初に訪問した2020年9月30日もカベルネフランの収穫でした。 ロワールの方が北なのに、ここ東側のカオールは本当に収穫が遅いのです。 勿論西側のカオールは終わっております。 去年は9月18日から始まりました。 ロワールでもとても暑くて、初めて8月末に収穫を開始した年でした。 なので皆様が思っている東のカオールのイメージはかなり違うと思います。 収穫は25名の収穫者で行い、基本的に全てのブドウは90 ~ 100%をエグラッペします。 そして彼女自身がオノロジストなので、最後にはSO2を10 ~ 15㎎入れます。 さあ初めて日本の上陸の赤ワイン、是非お試し下さいませ。 (2021.10.29 第2回目訪問 新井順子氏) ※記載はあくまで個人の感想です ナチュラルワインのことは、宮崎にあるナチュラルワインショップカエルにおまかせください。 飲食店のオーナー様の業務用販売については直接お問い合わせください。 ワインショップカエルは、リーラボホールディングスの子会社が運営しています。
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レ・グルナード2022/ル・プティ・クロ・デ・ヴォン
¥3,190
★★★☆☆(未試飲) 商品名:レ・グルナード2022 生産者:ル・プティ・クロ・デ・ヴォン 種類:赤ワイン 産地:フランス/シュドウエスト 品種:メルロー100% アルコール度数:13% 内容量:750ml フランス、シュドウエスト地方のナチュラルワイン生産者、ル・プティ・クロ・デ・ヴォン。 (下記、インポーター他資料より) 22年は温暖な秋で例年より早く収穫をしました。 粘土土壌で育つメルローを全房で醸しプレス、グラスファイバータンクで発酵・熟成しました。 濃いガーネット色、バラ、スミレ、赤スグリ、ラズベリーのアロマを感じます。 若々しいアタックで柔らかいタンニンと中程度の酸が溶け込み、可憐な繊細さがあり仕上がりはエレガントですが、味わいが丸みを帯びるまで熟成させたい逸品です。 9月8日収穫/全房で醸し 垂直式圧搾 25hlのグラスファイバータンクで4 ヶ月間 発酵(2回ピジャージュあり)・熟成 無濾過・無清澄/ 2023年2月18日 SO2収穫時:2mg/L、瓶詰め前:1mg/L、トータル:3mg/L未満 (生産者について) 寒暖差が生み出す熟度による旨味たっぷりのオリジナルテイスト! 2015年7月、ボルドーを朝6時半に出発した私達は真東のベルジュラック方面へ向かい、その手前20kmで南へと方向を変えました。 15分程車を走らせブドウ畑が姿を現しだすと、そこはコート・ド・デュラスです。 移動中は平地が多かったのですが、このあたりは小高い丘が続く丘陵地帯、その一つの丘の上で朝8時の待ち合わせです。 5分位するとヴィニュロンらしいボロボロの車で姿を現したのがル・プティ・クロ・デ・ヴォンの造り手シルヴァン・ジュグラです。 1979年ラングドック地方のベジエ生まれ、両親が教師の家庭で育ちましたが、お爺様がブドウ栽培家であった為、小さな頃から畑を遊び場として自然に触れながら育ちました。 ヴィニュロンになる事を夢見ていたシルヴェンは高校を卒業後、醸造学校で勉強し21歳になった時にピク・サン・ルーのクロ・マリーでナチュラルワインの魅力に憑りつかれます。 そこで3年間働いた後、奥様の出身地である南西地コート・ド・デュラスに居を移し、生活と自身の独立資金集めを目的に南隣の地域コート・デュ・マルマンデのカーヴ・コーペラティヴ(生産者協同組合)に勤め醸造を担当しながら経験を重ねました。 そして遂に独立のチャンスを得たのは2011年、コート・ド・デュラスのネゴシアンからの出資を受け醸造所と畑を取得し、「自分の造りたいものを造る!」と栽培から醸造まで一人で手掛けています。 現在はこの地の伝統的なブドウ品種メルローとソーヴィニヨンブランを1.5haずつ、合計3haをビオロジック栽培しています。 ソーヴィニヨンブランの畑は、大西洋から東へ約100kmの西向きの斜面にあり、大西洋からとピレネーからの地層がぶつかる土壌で、粘土質の中に石灰岩がゴロゴロと転がっています。 他の畑よりも高い丘にある西向きの畑は、海からの風をまともに受けるので、風通しが良く病気や害虫を防ぐことが出来る上にワインに冷涼感をもたらしてくれます。 メルローの畑は、より石灰岩が細かく粘土と混ざり合った粘土石灰土壌で南向きの畑です。 日当たりが良い為、ブドウ樹を頭位の高さまで伸ばしエネルギーを使わせながら自然な影を作って過熟を防いでいます。 収穫後は、ブドウ毎のポテンシャルを見ながらの自然な醸造を心掛けます。 白は房ごとグラスファイバータンク内で12日間マセラシオンを行った後にプレスし熟成に移ります。 赤はブドウの状態を見ながら区画ごとに醸されます。 樹齢が若く酸が乗りやすい畑のものはセミマセラシオンカルボニックを行いフルーティに仕上げ、高標高の樹齢が古いものは除梗せずに14 ヶ月間古樽で熟成する伝統的な醸造方法を取ります。 赤白いづれもSO2は瓶詰時に極少量加えるだけで、醸造段階では一切使用しません。 どのワインを飲んでも角の取れた優しいアタックで、果実の旨みがたっぷりと詰まっています。 「俺はオリジナルだからな!」とAOCや品種のイメージに影響を受けず、自分の目指すワイン造りに邁進するシルヴァンです。 南西地方産ナチュラルワインの素晴らしさを感じ取っていただければと願っています ※記載はあくまで個人の感想です ナチュラルワインのことは、宮崎にあるナチュラルワインショップカエルにおまかせください。 飲食店のオーナー様の業務用販売については直接お問い合わせください。 ワインショップカエルは、リーラボホールディングスの子会社が運営しています。